読書感想文の課題図書2018「ぼくとベルさん」のあらすじやおすすめポイントは?

夏休みの宿題

第64回(2018年)青少年読書感想文全国コンクールの課題図書、小学校高学年向けの本の中から今回は「ぼくとベルさん」~友だちは発明王~をご紹介したいと思います。

本のあらすじや心に残るポイントなど本のネタバレを含みます。ご了承ください。

どの本にしようか悩むお母さん方のお役に立てたら嬉しいです。

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読書感想文の課題図書2018「ぼくとベルさん」~友だちは発明王~

第64回(2018年)青少年読書感想文全国コンクールの課題図書の「ぼくとベルさん」~友だちは発明王~とはどんな本なのでしょうか?

「ぼくとベルさん」~友だちは発明王~の著者は?

著者:フィリップ ロイ

訳: 櫛田 理絵

出版社:PHP研究所

「ぼくとベルさん」~友だちは発明王~のページ数は?

221ページ

「ぼくとベルさん」~友だちは発明王~のあらすじは?

10才の少年エディは算数は得意なのに、読み書きができないので悩んでいました。

そんな時、偶然にも電話の発明家として知られるアレクサンダー・グラハム・ベルに出会い、

目や耳が不自由でも上手に字が書けるようになったヘレン・ケラーの話を聞いたり、

粘り強く頑張ることの大切さを教わっていく物語です。

このお話にはアレクサンダー・グラハム・ベル、ヘレン・ケラーなど

実在する人物が登場します。そのため、本当にあったお話なのではないかと期待して

しまうところがありますが、歴史に添って描かれたフィクションです。

「ぼくとベルさん」~友だちは発明王~のおすすめポイントは?

これから、「ぼくとベルさん」~友だちは発明王~のおすすめポイントを3つあげさせてもらいますね。

ベルさんがエディに掛けた言葉

この物語は発明王アレクサンダー・グラハム・ベルから学ぶことが焦点となっています。

中でも、エディが圧倒された言葉を紹介しますね。

「先に進もうとする前に、まずはできたことを喜べるようになることだ。

そのとびきりの計算力はもちろん喜ぶべきことだ。それに、きみはかしこい。

しかも、″eight”のスペルを10回中8回まちがえずに書けたことだって喜んで

いいんじゃないかね。できたことは喜ぶ、失敗についてはくよくよしない。」

大きな石を数学を使って持ち上げた場面

読み書きのできないエディに両親は農夫になることを勧めます。

家族はエディと話す時は理解できるようにか、ゆっくり話すようになり、

学校でもクラスの子に授業中に冷やかされるようになったり、

自分がかしこくないと周りから思われているのを感じていたエディ。

ある雨の日エディはお父さんから石があって畑にできない土地に連れて行かれます。

お父さんにとってはエディは学校で学ぶよりも、

農夫の仕事に繋がることを覚えた方がいいと思っているようでした。

そして、その石がどのくらいの大きさなのか掘ってみるように言われます。

お父さんは鍛冶屋に行ってしまい、エディは1人で学校にも行かずに、

雨の中石を掘り続けます。

その石は牛くらいの大きさがあり、お父さんは石を取り除くことを諦めます。

しかし、エディは前から気になってた応用数学の本を学校から借り、

こっそりお父さんの辞書を借りて、重たいものを動かせる方法を学びます。

そして、エディは応用数学で滑車とロープと馬を使ってその石を動かしたのです!

木の下敷きになってしまったお父さんを助ける場面

ベルさんが飛行機を飛ばす実験をするので、みんなで見に行く予定だったのですが、

楽しみにしていたはずのお父さんがなかなか来ません。

間に合わないので、家族は先に出かけることにしましたが、

エディだけは気になって、お父さんが作業をしている場所に戻りました。

すると、お父さんは木の下敷きになり、雪に埋もれてしまっていました。

木はエディ1人で持ち上げられる重さではなく、

助けを呼んでも皆ベルさんの飛行機を見に行ってしまっているので誰もいません。

エディは石を持ち上げた時の方法で木を持ち上げ、お父さんを助けます。

もう少し救出が遅れていたら、大変なことになっていたことを知り、

お母さんはエディに「あなたがかしこい子で良かった。」と伝えます。

「ぼくとベルさん」~友だちは発明王~の感想は?

お話に出てくるヘレン・ケラーは実在する人物で、目が見えず、耳も聞こえませんでしたが、

両親は教育によってヘレンを人間らしい生活ができるように力を注ぎ、

ろうあ者教育の活動をしていたアレキサンダー・グラハム・ベルを訪れます。

そのことがきっかけで、ヘレンはアン・サリヴァン先生と出会うことになるのです。

エディも実在する人物で、世の中に知られる偉大な人に成長した

話だったら良かったのにと思うことが何度かありました。

このお話はエディがディスレクシアという病気だったけど、当時その病気は

知られていなかったことが書かれています。

ディスレクシアは生まれつきの発達障害のために文字を読むことに困難が生じる病気で、

先天的な脳の特徴が原因で起こります。

この中で描かれている限りでは、エディが1人で悩み、

両親は学ばせることを諦めてしまってるような印象がありました。

それが変わるきっかけは大きな石を動かした場面です。

もしかしたらこの子は本当はかしこいのかもしれないと思い、

エディへの態度も変わってきます。

親は子供が賢いか賢くないかよりも我が子の幸せを願って日々子育てをしているもの。

できれば、かしこいと思う前からエディの悩みに寄り添う部分が描かれていると良かったなと思いました。

ディスレクシアという病気と分かっていれば、親の対応も違っていたのかもしれませんね。

その辺が難しさなのかもしれません。

しかし、この本はカナダ図書館教会2014年ブックオブザイヤーの候補作となっており、

何度も失敗を重ねてきたベルの言葉には説得力があり、エディが変わったように

読む人の気持ちを変える力があるのだと思います。

 

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まとめ

いかがでしたか?

おすすめのポイントは私が印象に残った場面をご紹介しました。

読む人によって感動するポイントは変わってくると思います。

読みながら感動したところや心に残ったポイントにふせんをつけておくと後でスムーズに読書感想文を書くことができます。

 

そんな読書感想文のポイントをまとめた記事がこちらです。

また、他にも同じ小学校高学年の課題図書についてもご紹介していますので、

ご覧になってみてくださいね。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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