読書感想文の課題図書2018「奮闘するたすく」のあらすじやおすすめポイントは?

夏休みの宿題

第64回(2018年)青少年読書感想文全国コンクールの課題図書、小学校高学年向けの本の中から今回は「奮闘するたすく」をご紹介したいと思います。

本のあらすじや心に残った場面や感想などをお伝えします。どの本にしようか悩むお母さん方のお役に立てたら嬉しいです。

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読書感想文の課題図書2018「奮闘するたすく」

第64回(2018年)青少年読書感想文全国コンクールの課題図書の「奮闘するたすく」

とはどんな本なのでしょうか?

「奮闘するたすく」の著者は?

著者:まはら三桃

出版社:講談社

「奮闘するたすく」のページ数は?

239ページ

「奮闘するたすく」のあらすじは?

小学五年生の野沢佑(のざわたすく)が認知症になってしまったおじいちゃんと一緒にデイサービスに行った時の様子をレポートにして自由研究として提出しなさいと学校の先生から言われます。

一緒に頼まれた佑の友人長尾一平(ながおいっぺい)も加わり、佑は夏休みに″ケアハウスこもれび”に通うことになります。

そこで、佑は介護される人、介護する人、それぞれの気持ちに気づいていきます。

「奮闘するたすく」のおすすめポイントは?

これから、「奮闘するたすく」のおすすめポイントを3つあげさせてもらいますね。

佑と一平がリニさんの努力を目の当たりにする場面

自由研究のため、佑と一平は″ケアハウスこもれび”で研修をしているインドネシア出身のリニさんを取材させてもらいます。

インドネシアが日本で国家資格を取ることをすすめているので、介護福祉士の資格が取りたくて日本に来たリニさん。

介護施設で研修をして、四年目に国家試験を受けるのですが、大変なのは日本語でその試験を受けるところです。

さらに試験に落ちていいのは1回目のみ、2回落ちてしまうとインドネシアに帰らなくてはいけません。

そのため、リニさんは猛勉強中。

隙間なく書かれた英語や日本語、インドネシア語のノートを目の当たりにする佑と一平。

努力するリニさんに佑も一平も敬意を表する場面があります。

一平も、ノートを静かに写真に納めていた。

シャッター音も真似ないし、「いいね、いいよ!」などと、軽々しいことはもう言わない。

貴重なお宝でも撮っているみたいな重々しさで、撮影していた。

 

佑もノートに、

”とてもすごいノート。英語と日本語とインドネシア語がまじっていて、読めない。”

とやっと書いた。めっちゃとか、やばいなどの形容詞も、使ってはいけない気がした。

人に感謝されることの喜びを語る場面

佑と一平にデイサービスの自由研究をするように持ち掛けた担任の早田香苗(はやたかなえ)先生も加わり、一緒にデイサービスの手伝いをすることになった時に介護ヘルパーの佐藤健一(さとうけんいち)さんとした会話です。

佐藤さんの言葉

「人の役に立つってうれしいんですよね。」

 

「なんか力になるっていうか、張りあいがある。

ぼく、大学を出てから五年間営業の仕事をやったけど、こんな充実感はなかったな。

目標を達成したときもそれなりの手ごたえはあったけど、うれしさが違うんだ。

心の底があったまる感じ」

 

早田先生のことば

「ですよね。人から感謝してもらえる仕事なんて、そうそうないですからね。

子どもたちも、文句ばっかり言うし」

介護される人、介護する人、それぞれの気持ちに気づく場面

佑は介護福祉士の林さんから昔先輩に叱られた時の話を聞きます。

少しなれなれしいところがある林さんの態度を「ばかにされた」と感じるお年寄りもいて、怒鳴られてしまうことがある、と林さん。

そんな時に先輩に言われた言葉は、恩着せがましい介護をしてはいけないということ。

自分よりも弱い人が目の前にいると、人は手を貸したくなるが、

それと同時に、優越感も生まれるのだという。

その優越感が介護される人を悲しませてしまうことがある、人の役に立つ仕事は自己満足になることもあるので、気をつけなければいけないことを佑は教えられます。

悩む林さんに、”ケアハウスこもれび”に通うおばあさんが

「あんたはあんたらしくやればいい」

と言ってくれて、林さんは気持ちが楽になったようです。

「奮闘するたすく」を読んだ感想は?

とても良い本でした。

青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選ばれるくらいなので、当然なのですが、どんなところが良かったかを少しお話させてもらいますね。

まず、主人公が小学五年生ということで、子どもにとっては感情移入しやすいと思います。

そして、その小学生から見たデイサービスが分かりやすい言葉で書かれていて、まるで自分がデイサービスに居るような感覚になれます。

主人公の佑と一平は今どきの小学生ですが、とても優しい子供たちです。

佑は認知症になってしまったおじいちゃんの安定しない気持ちを逆なですることなく接しています。

一平は将来お笑い芸人になる夢を持つイケメンくん。

”ケアハウスこもれび”のイベントでも司会を務め大活躍します。

そして、佑のお母さんはおじいちゃんの実の娘。

元警察官のおじいちゃんの頑固なところも熟知しています。

近所に1人で住むおじいちゃんのお世話をするお母さんをサポートするお父さん。受験生のおねえちゃん。

そして、亡くなったおばあちゃんをたまに生きていると錯覚してしまうおじいちゃん。

家族みんなに愛情があり、ちょっと困った行動をしてしまうおじいちゃんを支えています。

 

このお話は小学生を通して介護について考えるとても良い作品です。

ぜひ、お子さんに読んで頂き、大切なものを感じてもらいたいなと思います。

 

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まとめ

いかがでしたか?

おすすめのポイントは私が印象に残った場面をご紹介しました。

 

読む人によって感動するポイントは変わってくると思います。

 

読みながら感動したところや心に残ったポイントにふせんをつけておくと後でスムーズに読書感想文を書くことができます。

 

そんな読書感想文のポイントをまとめた記事がこちらです。

 

活用してくださいね。

 

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

 

 

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