ニューロビクスとは脳の神経細胞を意味するニューロンとエアロビクスを組み合わせた造語で全米で話題の脳の老化を防ぐ「脳の健康訓練法」のことです。
今回は脳トレよりも効果があるという「ニューロビクス」をご紹介します。
脳トレより効果的な方法は?
スマホしながらテレビを見ながらばかりだと脳を使いすぎて前頭葉の働きが低下してしまうそうなんです。
ニューロビクス推進者のおくむらクリニックの奥村歩院長の著書『脳の老化を99%遅らせる方法』疲れを脳にため込まない37の新習慣によると
● 脳をいつもバッチリの状態にキープするための5つの処方箋 ●
1、自分の脳が悪いほうへ傾くときのパターンを把握しておく
2、どんなに忙しくても、ぼんやりする余裕を失わない
3、あきらめずに〝自分がやりたいこと〟を追いかける
4、ITばかりに頼らずに、いろいろなやり方で情報にアクセスする
5、日々の生活習慣を整える
これは脳の老化防止に自分に取り入れるだけじゃなく、子育てにも当てはめることができそうですよね?
1、子供の脳が悪いほうへ傾くときのパターンを把握しておく
うちの娘だと自分で解いた答えが間違っていた時、予習をしていて意味がさっぱり分からなかった時に大泣きするなど悪い方向に思考が傾いてしまいます。それを回避する為に
・答え合わせは親が見てる前で、娘自身がする。
・予習は考えさせるより、理解できるように教える。
これは娘がイライラしてしまうパターンを考慮して試しています。自分で答え合わせすると不思議とイライラしないんです。
お子さんのタイプに合わせて、子供のイライラ対処法を考えてみると、上手くいくことがあるかもしれません。
2、どんなに忙しくても、ぼんやりする余裕を失わない
ぼんやりしちゃったら、余計脳が老化するんじゃないか?って思ってしまったんですけど、そうじゃないんですね。テレビやゲームを見ない時間が大切なようです。また、リフレッシュ効果もありますね。
お風呂で”今日一日を振り返る”ことも良いようです。今日の学校での話を聞ける時間として私も大事にしています。一緒にお風呂に入っていなければ、お子さんがリラックスしてる時間にさりげなく聞いてみるのもいいですよね。
3、あきらめずに〝自分がやりたいこと〟を追いかける
子育てにおいても大事なことですよね。やはり目標があると頑張れます。
4、ITばかりに頼らずに、いろいろなやり方で情報にアクセスする
ネットで調べられる情報はとても為になりますが、本を読んだり、博物館に行って実際に目で見てみるなどの経験は調べるだけより、もっと子供がワクワクし、興味が持てる方法ですね。
5、日々の生活習慣を整える
脳に良い食事、睡眠、運動を推奨されてますが、子育てにおいても、バランスの良い食事、しっかり睡眠を取る、適度な運動は大切なことです。
脳をいつもバッチリの状態にキープするための5つの処方箋は子育てにおいても効果がありそうですね。
脳トレコンピューターでは効果がない?
2010年4月20日に英科学誌ネイチャーで発表された論文からすると、コンピューターを利用した脳トレーニング(脳トレ)では健康な人の思考力や記憶などの認知機能を高める効果は期待できないことがイギリスで18~60歳の健康な1万1430人を三つのグループに分け、英国で販売しているコンピューターゲームをもとにした脳トレを1日10分、週3日以上、6週間続けてもらい効果を調べた実験によって分かったようです。
- 積み木崩しなどの論理的思考を高めるゲームを行うグループ
- ジグソーパズルなどの短期記憶ゲームを行うグループ
- 脳トレとは無関係のゲームを行うグループ
の3グループに分かれて行われたそうです。
<結果>
脳トレを続けたグループはゲーム成績はUPしましたが、論理的思考力、短期記憶力を調べた認知テストの成績はUPしなかったようです。
どのグループにも認知テストの成績向上はほとんど見られなかったそうです。
学力UPしたおすすめの脳トレドリルとは?
娘にたまに百ます計算をさせるようにしてます。
百ます計算とは数字をランダムに並べそれぞれ交差するところに指定された計算方法(加法、減法、乗法、除法など)の答えを記入する計算トレーニングです。
ますの数字をどんどん計算し、すべて記入するまでのタイムを計ります。
毎日取り組んでいると答えを覚えてるんですよね。なので、脳は働かせずとも答えが書けるので、脳トレになるかは微妙ですが、計算力は上がります。これからどんどん難しくなっていく算数の土台としてしっかり計算力をつけ、また素早く答えが出せることも重要だと思います。
ただ、これだけでは学力は上がりません。しっかり文章問題もこなしてくださいね。
毎日ではないですが、百ます計算に取り組むようになってから算数のケアレスミスが少しずつ
少なくなってきました。
コンピューターの脳トレはしない方がいいの?
これをふまえると、ゲームやスマホ、ネットと離れたほうがいいのかな?と思いましたが、最近話題の将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14)についてこんな話があります。
脳科学者の茂木健一郎氏は藤井四段を「ニュータイプの天才」とインターネットで勉強した情報処理力は普通の人の「9倍速」で成長していると分析しています。
藤井四段は小学2年生からネット将棋を始めたそうです。ネットでの対局数は中学二年生までに1500局。あまりにも強くてネット将棋で有名だったようです。
楽しいことをやれば脳も上機嫌の状態になり、潜在能力を発揮するということですね。さらに藤井四段はインターネットを駆使して、過去の対局の情報を収集しているようです。
なので、一概にコンピューターの勉強法が悪いとは言えませんね。
まとめ
いかがでしたか?
コンピューターの脳トレに脳を活性化させる効果はなくともコンピューターを取り入れることで都道府県や九九が覚えられたり、将棋などが上達する効果はあると思います。
しかし、あまりコンピューターに頼りすぎてしまうと、視力の低下、頭痛、コミュニケーション能力の低下、睡眠障害などが上げられています。
適度に情報やゲーム感覚で学べるものを取り入れつつ、しっかり休息を取り、スポーツをするなど、他のことにも挑戦することで、より脳に良い生活になっていくということだと感じました。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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