日焼けして赤くなることはありますが、いつも同じ部分だけが赤くなることってありませんか?
管理人も紫外線アレルギーと思われる症状が出てしまっていました。
今日は近年増えている「紫外線アレルギー(日光アレルギー)」の症状や原因、対策についてお話したいと思います。
紫外線アレルギーとは?
紫外線アレルギーは「日光アレルギー」・「日光過敏症」・「日光性皮膚炎」とも呼ばれています。紫外線そのものにアレルギー反応を起こしているのではなく、紫外線により皮膚内にアレルゲンができ、それに目や皮膚などに湿疹や腫れ、痒みなどのアレルギー反応を起こしています。紫外線アレルギーも花粉症などのように、治りにくいと言われています。
紫外線アレルギーの症状は?
千葉県吉田内科クリニックの吉田 俊彦院長はお子さんが小学生の頃、紫外線アレルギーの症状に悩まされていたそうです。コラムに症状などがありましたので、参考にさせて頂きました。
紫外線アレルギー症状:顔や腕
- 皮膚の赤み
- 鳥肌のような細かい湿疹
- あせものような湿疹
- 全体的な腫れ(腫れている部分が熱を持つこともある)
- 水ぶくれ
- じんましん(ミミズ腫れ)
紫外線アレルギー症状:目
- 赤く充血する(下まぶたは白いことが多い)
- まぶたの腫れ
- 涙が出る(しみることもある)
- 目がゴロゴロする
紫外線アレルギー症状:かゆみ
かゆみの程度は人それぞれですが、かくことで悪化してしまいます。
私は顔だけに症状が出るタイプなのですが、かゆみはほとんどありません。ただ、チクチクとした違和感のような感覚はあります。
紫外線アレルギーの原因は?
紫外線を大量に浴びたため
人の身体は紫外線を浴びるとアレルゲンが作られ、身体を守るために抗体が作られます。しかし、抗体の限界を超える大量の紫外線を浴びてしまうとアレルギー反応が出てしまいます。これは花粉症の発症理由と似ていますね。発症する年齢や許容量などは個人差があります。
ソラレンを含む食品によるもの
ソラレンには、紫外線に過敏に反応し紫外線を受け入れやすく肌にダメージを与えてしまう「光毒性」があります。その「ソラレン」を含むオレンジ、グレープフルーツ、セロリ、きゅうり、レモンなどが原因の場合もあります。
日焼け止めや化粧品によるもの
日焼け止めには、紫外線吸収剤を使用したものも多く販売されています。吸収した紫外線を熱などのエネルギーに変換して放出する紫外線吸収剤は、UV効果は高いのですが、肌への負担が大きく、紫外線アレルギーを起こしやすい物質です。
私の場合は化粧品が原因でした。数年愛用していた化粧品会社のものだったので、かなり驚きました。加齢やストレスなどによってそれまで使用していた日焼け止めや化粧品が突然肌に合わなくなることがあるようです。
薬の服用によるもの
また、内服薬、外用薬を問わず薬剤が光線過敏症の原因になる場合があります。特に紫外線アレルギーを起こしやすい薬剤は抗生物質、非ステロイド性消炎鎮痛薬など多くの報告があります。
それ以外にも
遺伝性、代謝異常、ダイエット、ストレス、生活の乱れ、原因不明など病因は、多岐にわたります。
紫外線アレルギーの応急処置
かゆみを抑える効果もあるので、濡れタオルを冷蔵庫で冷やしたものなどでまずは冷やします。冷えピタなどは使用しないでください。
紫外線アレルギーの治療
治療は皮膚科、目に症状が出ている場合は眼科を受診することをお勧めします。
検査方法
アレルギーの検査方法はいくつかあります。
●光線過敏症テスト
背中などにUV-AとUV-Bの光線を当てて反応があるかを調べます。UV-Aは照射して48時間後と72時間後の、UV-Bは24時間後の皮膚を観察します。
●血液検査
花粉やダニ、ハウスダストなど複数のアレルゲンを特定するために、血液検査を行います。
●パッチテスト
関係のありそうな薬剤や接触物を背中に貼って、24時間後にUVを照射してから24時間後と48時間後の皮膚を観察します。
検査についてはこちらで記事にしていますので、ご覧ください。
紫外線アレルギーが完治した私の治療法
管理人は症状が出始めた頃はブレドニン眼軟膏とフェキソフェナジンという飲み薬を処方されました。しかし、それでは効かなくて眼・耳科用リンデロンA軟膏とザイザル錠に変えてもらいました。
使用後すぐに効果があり、すっかり良くなりました。
紫外線アレルギーはかなり痒みが強いので、塗り薬だけでは痒みを押さえるのが難しい場合は、症状に合わせて医師に相談してみてくださいね。
また、ザイザル錠は眠気を催すことがあるので注意が必要ですが、私の場合は夕食後に飲んでいつもと同じ時間に就寝。翌日の仕事中眠くなってしまうことはありませんでした。
ある日紫外線アレルギーの原因が分かる!
その日はいつも洗面所でしていたお化粧を、日の光の当たるリビングに鏡を置いてお化粧をしようとしました。
化粧水をつけてしばらくすると、みるみる顔が赤くなっていきます。
その化粧水は数年使い続けている愛用の化粧水だったので、驚きが隠せませんでした。
化粧品も全て同じメーカーのものを使っていたのですが、正直にメーカーに話し、封を開けていない化粧品は返品できることになりました。
加齢やストレス、生活習慣の変化などにより、突然合わなくなることもあるみたいです。
では、時系列で私の紫外線アレルギーの経緯をご紹介します。
一年目
紫外線対策として、帽子や日傘、アームカバーなどを使用。
日に当たるとなぜかまぶたの辺りが赤くボコボコと腫れてしまう。
皮膚科を受診し、飲み薬と塗り薬で治る。
二年目
紫外線対策として、帽子や日傘、アームカバーなどを使用。
やはり日に当たるとまぶたの辺りが赤くボコボコと腫れてしまう。
時期的には5~6月になることが多い。
ある日化粧品を塗ると赤くなってしまうことに気づく。
すぐ化粧品の使用をやめる。
三年目
紫外線対策として、帽子や日傘、アームカバーなどを使用。
赤く腫れることはなく、皮膚科を受診することもなかった。
紫外線アレルギーは完治できるの?
紫外線アレルギーは原因によってひどくならずに過ごすことは可能だと思います。
私自身、完治したわけではないのかもしれませんが、原因である化粧品を変えたことで大きく改善しました。
ただ、大量の紫外線を浴びてしまえば、症状がまた出てしまうかもしれません。
また突然発症しないとは限らないので、出来る限りの対策はしているつもりです。
一番大きな効果は化粧品を変えたことですが、野菜や果物、海藻、きのこ、などを意識して食事に取り入れるようにしたり、いつも同じ時間に眠って6時間は睡眠時間を確保できるように気を付けています。
また、腹筋やスクワットなどの筋トレも毎日行っています。
日々の暮らしの見直しも、アレルギー改善に繋がっていると思います。
紫外線アレルギーの予防
紫外線の多い時間帯を避ける
紫外線が強い10~14時の外出を避けます。どの時間帯が紫外線が少ないかなどこちらでご紹介してますので、よろしければご覧になってください。
日焼け止めを使う
紫外線吸収剤を使用していない低刺激の日焼け止めがおすすめです。こちらはニベアの「ニベアサン プロテクトウォーターミルク マイルド」
です。紫外線吸収剤を使用していないのに、SPF50+なので、アウトドアやプールなど紫外線が強い場所にも使えます。
さらに化粧下地としても使われる方も多く、ドラッグストアなどでも購入できます。価格もお求めやすいので、おすすめの日焼け止めです。
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出来るだけ日陰を通る
信号待ちは建物の日陰に、出来るだけ木陰の道を通るなど意識することでだいぶ紫外線を浴びる時間が減らせます。
日傘や帽子を使用する
日傘や帽子などの紫外線対策グッズを使用してできるだけ紫外線をカットしましょう。こちらではおすすめの日傘をご紹介しています。
こちらはUVカット効果のある帽子をご紹介しています。
UVカット効果のある衣服を着る
UVカット効果のある上着を一枚持っていると、夏でも紫外線を防ぐこともできるし、クーラーが効きすぎている場所で体温調節するのにも使えて便利です。
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UVカット効果のあるサングラスをかける
オーソドックスな形で男女問わず人気のレイバンのサングラスです。こちらのモデルは日本人向けに改良されたものなので、フィット感があります。
紫外線カット率は99%以上、可視光線透過率は15%です。
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食生活の見直し
免疫力を高めてくれる食材や肌に良いビタミンCも意識して摂るようにしてください。
胚芽米や玄米
白米は美味しいのですが、高GI食品なので、インスリンが多く分泌されます。すると、糖尿病だけでなく、肥満の原因にもなります。そのため、中GI食品でタンパク質、ビタミン、ミネラル を多く含んだだ玄米や胚芽米の方がより健康的です。
海草・キノコ類
しいたけ、しめじ、なめこ、まいたけなどのきのこ類も植物繊維やビタミンDなどを多く含み、昆布、ひじき、わかめなどはアルギン酸という植物繊維や多くのミネラル、特にマグネシウムや亜鉛を多く含んでいる低カロリーの健康食品です。
小魚
煮干しや干しエビなどの小魚を丸ごと食べることで健康的な栄養素を摂取できます。
発酵食品
味噌、納豆、キムチ、チーズ、ヨーグルトなどの発酵食品は昔から長寿のもととして世界各国で食べられています。発酵を促す善玉菌の作用が 腸内を活発にして免疫力を高めてくれます。
緑黄色野菜
緑黄色野菜から得られるビタミンやカロテン、リコピン、アスパラギン酸などの栄養素は肌に良いものも多く、健康的な身体を作ってくれます。ジュースでも栄養が摂れます。
まとめ
紫外線アレルギーは花粉症のように一度かかると治りにくいと言われています。
症状が落ち着いても、油断することなく、紫外線対策や健康的な暮らしを意識することで、ある日突然再び発症するリスクを少なくすることができます。
また、薬でコントロールすることも可能ですので、異常を感じたら病院を受診してくださいね。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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