心理学者のエレイン・N・アーロン博士は敏感で繊細な心を持つ人は感覚神経に対する過敏性なのだという概念を見つけ出しました。
まだまだ認知度が高くないこの言葉、HSPは「Highly Sensitive Person」の略で「とても敏感な人」の意味です。
敏感で繊細な心は生まれつき持っている特性だということが分かってきました。
今回は次の項目に焦点を当ててまとめてみました。
・HSPは仕事のミスで動揺しやすい?
・HSPは上司に攻撃されやすい?
・HSPは仕事をすぐ辞めたくなってしまう?
・HSPに向いている職業は?
・HSPに向いていない仕事は?
HSPは仕事のミスで動揺しやすい?
今までのお話で敏感で繊細な心はHSPという生まれつき持っている特性であることをお話しました。
また、チェックリストからも分かるように物事に対して敏感であり、それは感覚神経に対する過敏症であるという概念も心理学者のエレイン・N・アーロン博士は見つけ出しました。
そのことについてはこちらで説明しておりますのでご覧になってくださいね。
HSPは感受性が高く、感情も豊かなので、考えすぎてしまう傾向があります。
「失敗したら、どうしよう」「できなかったらどうしよう」と考えてしまい、考えれば考えるほど混乱していきます。
HSPは「○○しないように」と思えば思うほど不安が大きくなってしまい、過去の不安が呼び起こされて悪い結果を想像してしまいます。
そして悪い結果を想像するほど、悪い流れを引き寄せてしまいます。
ミスをすることで、動揺し更にミスを誘発してしまいます。
するといつもミスばかりするようなイメージがついてしまい、良いイメージを想像できることが出来なくなってしまいます。
この時の対処法は自分を守る言葉を唱えることです。
「ミスをしたけど、仕方がなかった。」
「大丈夫。何とかなる。」
この言葉を意識して口にするようにしてください。
人は完璧にこなすことは難しいのです。
ミスをしてしまった時にどう行動するかが大切です。
HSPは上司に攻撃されやすい?
HSPの一番の悩みは人との境界線がもろいことで、相手の言葉を真に受けてしまうところです。
相手の感情が移ってしまい、「仕事を辞めたい」という同僚がいたら共感し、自分も辞めたくなってしまったりします。
上司から責められても自分の足りなさを認め、「自分が悪いんだ」と考え、相手に尽くします。
それで、上司に可愛がられればいいですが、上司は満足することはなく、どんどん要求を強くされることの方が多いのです。
さらにはその人の良さを上司のミス隠しに使われてしまったり、理不尽なことが多くなったりします。
そうなった時には自分を否定していないか考えてみてください。
あなたは理由もなく攻撃されるべき存在ではないのです。
しかし、自分を否定していると、人は攻撃しやすいものです。
人が良いのは素敵なことですが、自分の身を守ることをまずは第一に考えてください。
HSPは仕事をすぐ辞めたくなってしまう?
HSPは敏感すぎるために、人に囲まれるとイヤな思いばかりして疲れ果ててしまいます。
そのたびに自分にダメ出しをするため、自信を失い、ますます不安や恐れが膨らんでしまいます。
社内でも大げさ、我がまま、過剰反応、メンタル弱すぎなどマイナスなイメージを持たれることも多く、「仕事を辞めたい」と相談すれば、「それって逃げだよね。」などと言われて悔しい思いをすることも多いのです。
そんな時は逃げる自分も受け入れ、心を空っぽにして次のステージに向かうことです。
そこで、HSPに向いている職業を紹介します。
向いている職業に就けば、会社を辞める事態にならないで済む可能性が高いです。
しかし、大人になってからそれに気づいても転職は難しい職業もあります。
子供の頃から我が子に向いている職業を意識してみるのもいいですね。
HSPが仕事を辞めたい原因は?
「人間関係」と「職場環境」です。
HSPは些細なことでも気になるので、休憩時間も気を遣い休憩にはなりません。
また、周りに気を遣うことにばかり気持ちが集中してしまい肝心な業務でミスをしてしまうことも多々あります。
HSPに向いている職業
繊細で敏感なHSPが生き生きと働ける職業はどんなものがあるのでしょうか?
HSPに向いている職業:自営業
人に使われることのない自営業はHSPにとって最高の仕事の1つだと思います。
家で働くことができれば、自分に合った仕事環境で働けます。
・ライター
・グラフィックデザイナー
・翻訳
・ブログやアフィリエイター
・ネット通販
・プログラマー
HSPに向いている職業:プログラマー
上記でも述べましたが、プログラマーは在宅でも働けますが、会社員となり働くことも可能です。
人と接することが他の職業よりも少ないので、コミュニケーションの苦手なHSPに向いている職業と言えます。
しかし、HSPだからといって誰もが向いているわけではありません。
数学が得意な人におすすめの職業といえます。
最近は子供の頃からプログラミングを習うお子さんも多く、今後も人気は高くなると思いますが、身につけることができれば、天職となるかもしれませんね。
HSPに向いている職業:カウンセラー
人の役に立つことに向いているHSPはカウンセラーのような悩みを聞く職業が向いています。
相手に共感しやすい部分もプラスに働くでしょう。
ただし、マイナスパワーを受けすぎてしまわないように、常に人との境界線は意識する必要があります。
自分のアドバイスによって、みるみる元気になっていく姿を見ることは生きがいとなるかもしれません。
HSPに向いている職業:自然や動物に関わる仕事
人との関わりは気を遣いすぎて疲れてしまうHSPですが、自然や動物なら自然体で過ごすことができます。
HSPの良さである、優しさや敏感さ、小さな音にすぐ気づく細やかさなど大人数の中にいるとマイナスに捉えられてしまう部分も良い面として発揮します。
HSPに向いていない仕事
では、次にHSPに向いていない仕事をご紹介します。
子供がその職業に就きたいと言っているのに、わざわざ反対する必要はないのですが、悩んでいる状況なら向いている職業を選んだ方が苦しむことは少ないかもしれません。
HSPは競争の激しい仕事は向いていない
営業など他人と争う仕事は当然ながらHSPには向いていません。
中にはルール違反な手を使うライバルなどもいて、疑問を抱いたり、
正直であるがゆえに良い成績を得ることができずに、上司の評価が下がってしまうとストレスを抱えることになります。
HSPは忙しい仕事は向いていない
忙しく騒がしい場所での接客はHSPにはあまり向いていないといえます。
例としてウェイトレスなどは混雑時には多方面から声がかかり、それを要領よくこなしていく必要があります。
焦るとパニックになってしまう、また同時にいくつもの仕事をこなすのが苦手なHSPには向いていない職業といえます。
逆に同じ接客でも忙しくならない職場での接客は、お客様1人1人に丁寧に接することができ、HSPの特性である「人のためになる」心が満たされ、またきめ細やかな心遣いなどもプラスとなり、天職となる場合も多いです。
まとめ
いかがでしたか?
子供の可能性は狭めたくはないですが、将来向いていない職業に就いて苦しむよりは、ある程度適性を重視して職業を選ぶことがあってもいいかなと思います。
親が勝手に進路を決めてしまうと心に影となって不調に繋がってしまうので、あくまでアドバイス程度に留めることが重要です。
自分とはどんな人間なのかを受け入れ、生きやすい環境を整える選択をし続けると、将来自然に過ごせる安心できる場を得ることができるかもしれないですよね。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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