2メートルを越える高い茎の先に細い花びらを持つ、直径3センチほどの薄紫色の花を群れ咲かせることもありシオンの花。
今回はシオン(紫苑)とその由来、言い伝え、名言などをご紹介します。
紫苑(シオン)の花言葉と由来
シオン(紫苑)の花言葉:追憶、君を忘れない、遠方にある人を思う
花言葉の由来
『今昔物語集』に、父の死をいたむ兄弟の物語があります。
父の死後、忘れ草のカンゾウ(萱草)を墓前に植えた兄は、仕事が忙しくなった兄は花のおまじないのせいか、次第に墓参りをしなくなります。
一方、弟は墓前にシオン(紫苑)を植え、毎日墓参りを続けました。これに感心した鬼は、弟に予知能力を与え、その力のおかげで幸せに暮らしたということでです。そこから「追憶」「君を忘れない」という花言葉がついたといわれています。
また、古く中国では亡くなった人の魂を呪術で呼び出すときにも使われたことから花言葉「遠くの人を想う」が生まれたといわれています。
シオン(紫苑)名前の由来
「紫苑」という名前は花名だけでなく、シオンの花の薄紫色を指す色名としても使われています。また、花びらの数は他の花に比べて比較的多くなっており、放射状に伸びているのが特徴となっています。
ハルシオンとは違う
こちらは「ハルシオン」の写真です。見た目も似ているし、何より名前が似ています。しかし、ハルシオンはキク科の雑草のため平安の頃から貴族も好んで庭草として植え育てていた栽培種のシオンとは違います。
シオンは観賞用の花として好まれ、栽培されるようになりました。
花名の由来
シオン属の学名「Aster(アスター)」は、ギリシア語の「aster(星)」を語源とし、放射状に伸びる花びらの姿に由来しています。
シオンの季節・花色
開花時期 | 9月~10月 |
出回り時期 | 9月~10月(最盛期は9月) |
花持ち期間 | 5~7日程度 |
花色 | 紫、白 |
シオンの名称・原産地
科・属名 | キク科シオン属(アスター属) |
和名 | 紫苑(シオン) |
別名 | 鬼の醜草(オニノシコグサ)、十五夜草(ジュウゴヤソウ) |
原産地 | 日本、朝鮮半島、中国、シベリア |
香り | 無香 |
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