ご主人の上司へお中元を送る時の送り状、なんて書いたらいいか考えてしまいますよね?
今回は感謝の気持ちを伝える大切な送り状について、いくつかポイントをまとめました。
「送り状でどのタイミングで出すの?」
「送り状は印刷したものでもいい?」
「『主人がお世話になっています。』って書いたのに、主人の名前で送り状を出していいの?」
「送り状ってどんなことを書いたらいいの?」
「例文が見れたら、それをアレンジして書けるかな?」
「上司の奥さんが体調をくずしているみたい。そんな時はなんて書けばいいのかな?」
など奥様の疑問の声に答えられるよう、まとめてみました。
夫の上司へのお中元の送り状抑えておきたいポイントは?
夫の上司のお中元の送り状を送る際のポイントは3つです!
お中元の送り状を出す時期に注意!
お中元の品物に同封するかお中元が届く日より先に届くように別に送り状を出します。
あまり先に送り状が届いてしまうと、「いつになったら届くんだろう?」と気を揉ませてしまいますし、品物より遅く届いてしまうと意味がありません。百貨店やデパートなどから送ってもらう時はいつ頃届くか確認しておくと良いですね。
お中元の送り状は手書きが好印象!
共通の文面を印刷して済ませると手間は省けますが、当たり障りがないけど、何となく素っ気ない印象を与えてしまいます。
できれば手書きで、難しい場合はせめて文末の名前やあて先は手書きにするのがおすすめです。
目上の方には手紙だと丁寧な印象ですが、別便で送り状を出す場合は葉書を使用される方の方が多いです。
お中元の送り状の代筆を妻が行う時、名前はどうする?
夫の上司へのお中元を贈る際、その上司と夫との関係をきちんと把握しておくことが大切です。また、夫の代筆をする場合は夫の氏名の左下に「内」という文字を小さめに書きます。ただし、入れなくても大丈夫です。
「主人がいつもお世話になっております。」「主人もさらに精進すると申しておりますので、一層のお指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。」など奥様が書かれたと分かる文章の場合は入れた方がいいかもしれません。
夫の上司へのお中元の送り状の書き方のポイント
送り状を書く時には次の流れで書いていきます。
- 頭語・季節の挨拶
- 感謝の言葉
- お中元を贈った理由
- 結びの言葉・結語
書き方のポイント1:頭語・季節の挨拶
よく用いられる頭語は「拝啓」です。
【例】
・拝啓 盛夏の候、皆様にはますますご盛栄のこととお喜びお申し上げます。
・拝啓 梅雨が明け、本格的な暑さを迎えましたが、お元気でお過ごしのことと存じます。
また、女性らしい表現として頭語「一筆申し上げます」→結語「かしこ」といった表現も使われます。
書き方のポイント2:感謝の言葉
感謝の気持ちを相手に伝えます。次の文章に上司の名前や具体的な内容を加えるとより相手に伝わる文章になります。
【例】
・平素は大変お世話になり、言葉に尽くせぬほど感謝いたしております。
・平素は主人が何かとお世話になり、お陰様で私ども家族も含め、大過なく日々を送っております。
・平素は主人が大変お世話になりまして、まことにありがとう存じます。
書き方のポイント3:お中元を贈った理由
そして、品物を送った旨を記載します。
送り状を受け取った方に喜んで頂けるような説明文だとなお良いですね。
【例】
・つきましては、お礼の気持ちとして、別便にて○○デパートから甘いものをお送りいたしました。
・暑中見舞いのおしるしまでに、愛媛県のメロンを産地から直送させていただきました。
・かねてより日本酒が好きと伺っておりましたので、その詰め合わせを別便にて送らせて頂きました。
書き方のポイント4:結びのあいさつ・結語
頭語で「拝啓」を使ったら、結語は「敬具」を使います。
・暑さ厳しい折柄、どうかご自愛ください。 敬具
・時節柄、いっそうのご自愛くださいますよう、お祈り申し上げます。 敬具
・略儀ながら、まずは御礼かたがたご挨拶まで。 敬具
お中元の送り状夫の上司宅への例文
拝啓
長かった梅雨が明け、夏空の季節となりましたが、(上司の名前)様にはお変わりなくお過ごしのこととお喜び申し上げます。
平素は何かとお世話になり、心から感謝いたします。
つきましては、日ごろの感謝の気持ちを込めまして、ささやかながら長崎のマンゴーを産地から直送させて頂きました。
冷やしてお召し上がりください。
今後ともご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
本来なら拝眉のうえ、ご挨拶申し上げるべきところ、略儀ながら書中をもってお礼申し上げます。
敬具
令和〇年〇月〇日
印象が良くない書き方
せっかく感謝の気持ちを伝えようとしているのに、上司に嫌な印象をもたれてしまっては勿体ないです。そこで、やってしまいがちな失敗をご説明します。
へりくだりすぎる
自分の贈り物を卑下する表現は最近ではあまり良い印象を与えません。「ささやかですが」くらいにとどめ、「つまらないものですが」といった表現はしないようにしましょう。
説明を何も書かない
珍しい食品や名産品などを贈られた時は、調理方法や保存方法などが分からなくて困惑することがあります。簡単な説明を添えると丁寧な印象になります。
恩着せがましい
相手を恐縮させてしまうような恩着せがましい態度は良くありません。押しつけがましくないさりげない文章で簡単に説明するようにしましょう。
上司本人もしくはご家族の体調が悪い場合
上司の奥様が体調が悪く長く入院してる場合はなんて書いていいか考えてしまいますよね。
その場合は「皆様のご健康を」などの文章は入れずに文章を構成します。
また、結びの言葉として、奥様の体調を気遣う言葉を入れるのは、その時の状況によりご判断ください。
【季節の挨拶の例】
・ようやく梅雨が明け、夏本番となりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
【結びの挨拶の例】
・奥様の体調が一日も早く回復なさる事を、心よりお祈りいたしております。
他のお祝いのお返しとお中元を合わせてもいい?
出産祝いや入学祝を頂いたお返しをするのがちょうどお中元の時期だったら合わせてお返ししたくなりますが、これは良くありません。
のしを2つつけることになってしまいますし、お中元と内祝いは別々に送ってくださいね。
最後に
今回は夫の上司にお中元を贈る時の送り状についてまとめました。
何より重要なことは、ご主人とよく相談をされることです。
送り状を書き終えたら、ご主人に見てもらってOKをもらってから郵送すると後でトラブルになることをかなり防げるはずです。
それに、送り状を見たら、奥様の評価もアップしますね。
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