2018年4月4日に福岡県糸島市の二見ケ浦海岸の夫婦岩付近で、猛毒があり、噛まれると死に至ることもあるヒョウモンダコが見つかりました。
九州地方を始め中国地方や四国などで発見され、最近では関東でも見つかるようになってきました。
潮干狩りや海水浴に行く前に念のため、子供にこのタコは危険だから見かけたら絶対触ってはいけないと教えておきたい猛毒タコです。
今回はヒョウモンダコの毒の強さや噛まれた時の症状はどうなるのか?
噛まれた時はどのように対処すればいいかをご説明します。
ヒョウモンダコの毒の強さは?
ヒョウモンダコはフグと同じ毒であるテトロドトキシンを持ち、青酸カリの850~1000倍の毒素があるそうです。
ヒョウモンダコは体長10~20センチくらいで、刺激を与えると青いリング状の豹紋が身体の表面に現れます。
ちょっと気持ち悪い方もいらっしゃるかもしれませんが、刺激を与える前の姿も覚えておきたいですね。
ヒョウモンダコは体の色を変えて擬態する能力があり、岩や海藻、枯れ枝やエビなどに擬態し、を守ります。
動画をご覧になって頂くと、見分けがつかないことが分かります。
ヒョウモンダコの毒の症状は?
摂取すると20分から3時間程度で症状が現れ、厚生労働省の資料によると、次のような症状が現れるようです。
第1段階: 口唇部および舌端に軽い痺れが現れ、指先に痺れが起こり、歩行はおぼつかなくなる。頭痛や腹痛を伴うことがある。
第2段階: 不完全運動麻痺が起こり、嘔吐後まもなく運動不能になり、知覚麻痺、言語障害も顕著になる。呼吸困難を感じるようになり、血圧降下が起こる。
第3段階: 全身の完全麻痺が現れ、骨格筋は弛緩し、発声はできるが言葉にならない。血圧が著しく低下し、呼吸困難となる。
第4段階: 意識消失がみられ呼吸が停止する。呼吸停止後心臓はしばらく拍動を続けるが、やがて停止し死亡する。
ヒョウモンダコに噛まれた時の対処法は?
【応急救護を広める】活動を行っているTeam-IZAによると、・噛まれた場所よりも体に近い場所を縛り、毒が全身に廻るのを防ぐ。
・病院へ行くまで数時間かかってしまう時は、噛まれた場所を切開して毒を絞り出すこともある。
・安静にして、すぐに病院に行くことが大切。
・口で吸い出すと間違って飲んでしまうことがあるので絶対にしない
噛まれても痛くないようなので、毒が回ってしまう恐れがあります。
見えている場合は何に噛まれたか分かりますが、これに有効なのがポイズンリムーバーです。
蜂、毒虫、毒蛇などに刺された、咬まれた際医師の手当てを受けるまでの応急処置に注目されている商品です。
山や海に行かれる際にはお守り代わりに用意してみるのもいいですね。
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もし、見つけたら触ったり、捕まえたりしないでください!大変危険です!
ヒョウモンダコの生息地は?
ヒョウモンダコは本来熱帯や亜熱帯の海に生息しているのですが、温暖化の影響で生息地が北上してきてるようです。
2009年くらいから目撃情報が増え、最近では毎年のように発見されています。
四国、山口県、島根県、鳥取県、兵庫県、鳥取県、京都府、福井県、大阪湾、和歌山県、三重県、静岡県、神奈川県、千葉県などなど目撃例が増えています。
そして、今回は福岡県で見つかっています。
浅い海の岩礁などに生息しているので、蟹を捕まえているうちに遭遇してしまう可能性も!
ヒョウモンダコの毒の強さと症状は?噛まれた時の対処法は?まとめ
いかがでしたか?
大切なことは「触らないこと」です。
そのためにも、お子さんに危険なタコの存在を教えて、近づかないことが一番です。
知らなかったばかりに捕まえてしまったなどということがないようにしたいですね。
また、ヒョウモンダコが発見されている海岸には近づかないことも、親としてできる対処法ですね。
こちらではやはり毒が心配なスズメバチについて書いています。
スズメバチに刺されたら?リミットは15分!生死を分ける対処法や予防法とは?
また、潮干狩りに気をつけたいあさりの食中毒、貝毒についても書いています。
潮干狩りのあさりで食中毒に!加熱しても消せない貝毒の予防法は?
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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