小学校の歯科検診でお子さんが「反対咬合(はんたいこうごう)」と言われたことはありませんか?
反対咬合は下の歯が上の歯よりも前に出てしまった状態のことを言います。娘も小学校に入って歯科検診の時に言われるようになりました。
今回は娘の歯科矯正についての経験を元にご紹介します。
「私も反対咬合だったけど、成長するにつれて直ったからきっと大丈夫。様子をみようかな?」
「矯正って凄くお金がかかるのよね?」
などという声も聞かれます。分かります!私もそうでした!でも、ちょっとだけこちらを読んで頂きたいです。私が娘のことで経験したことや将来を思いゾッとしたことを書かせて頂いています。一言でも参考になれば嬉しいです。
反対咬合を放っておくとどうなるの?
矯正の専門の先生から聞いたのは将来三日月型の横顔になるかもしれないとのことでした。
それを聞いた娘と私は「ハッ」としました。娘の横顔は気になるほどではないのですが、診察の数ヶ月前クラスの男の子に「しゃくれ」と言われて嫌な思いをしたからです。そう言われるくらいなので、きっと多少「しゃくれ」気味なのかもしれません。その時は担任の先生がしっかり男の子に指導してくださり、親御さんにも伝えてくれたことで、言われることは無くなりましたが、成長するにつれて、「しゃくれ」と言われることで、登校拒否になることがあるかもしれないと思い、ゾッとしました。
しかし、必ずしも原因が反対咬合であるとは限らず、アゴ骨の大きさに異常があることが原因の場合もあるようですが、治る可能性があるならと思い矯正を決意しました。
将来のお子さんのコンプレックスを1つ減らしてあげることができますよ!
大人になってから気になるなら直せばいいんじゃないの?
私も子供の頃は受け口だったのですが、成長と共に自然に治りました。その為、もしかしたら治るかもしれないし、もう少し様子をみようかなと思っていました。しかし、もし三日月型の横顔になってしまったら、将来治すことはできるのか?どのくらい費用がかかるのか?など気になり調べてみました。
もし、大人になってから矯正すると
大人の矯正のデメリット
痛みがある
矯正に時間がかかる
費用
80万~120万くらい
*かかる医院、個人の状態により違いがあります。
顎が出ているなど、受け口に見える顔を直したい場合このような処置を受けることになるかもしれません。
治療計画を立てる
↓
術前矯正
矯正装置を使って歯を移動させる(半年~1年)
↓
手術
全身麻酔をしてからあごの骨を切って動かす
↓
術後矯正
歯の位置を微調整し、かみ合わせを仕上げる
*かかる医院、個人の状態により違いがあります。
かかる医院によって方法は様々、金額も幅があるかと思いますが、大がかりな処置が必要になってしまうのはどこも同じようです。さらに骨を切るという手術は精神的にも負担になると思いますので、できればそうならないようにしてあげたいですよね?
手術なんてお子さんにさせたくないですよね?
矯正はいつから始めた方がいいの?
7歳くらいまでに矯正の専門医に相談した方がいいようです。この時期は前歯の生え変わりの時期なので、矯正を開始する時期を見極めることができます。うちは8歳で相談したのですが、ちょうど良いタイミングでした。
子供の矯正の仕組み
第一期治療 (骨格矯正) | 3歳~12歳 |
第二期治療 (歯列矯正) | 10歳~大人 |
こちらの二段階に分かれています。
子供の矯正の金額はいくらなの?高いって聞くけどホント?
娘の矯正でかかる金額
相談料
無料
検査診断料(レントゲンなど)
32,400円
矯正代
183,600円
歯列矯正期処置料(毎月診察ごとに)
5,400円
こちらの治療費は一般的にみてもかなり安いと思います。
治療費用、支払い方法は医院によって違います。一般的には
第一期治療 | 30万~50万くらい |
第二期治療 | 40万~60万くらい |
どうして安いの?
金額が安い理由は矯正専門の医院ではなく、月一回専門の先生が訪問診察してる医院だからだと思います。
メリット
- 代金が安い。
デメリット
- 月一回矯正の専門の先生の診察日しか診てもらえない。
- 娘は何度も学校で針金が外れてしまい呼び出しをされましたが、その際にもう一度付け替えてもらうことができず、矯正の先生の診察日まで待たなくてはいけないので、その間矯正できてない状態でした。
私の感想
矯正の専門の医院にかかれば良かったなと言う思いもありましたが、30万以上かかるところが多く、また始めた時期が小学校三年生の6月からだったのですが、ちょうど前歯の乳歯が生え変わるところだったので、くせがつきやすくみるみる歯並びが整ってきたので、満足してます。
現在の娘の状態はこんな感じです。
いつまでかかるの?
個人差があります。現在小学四年生の娘はもう少しで完了するようなので、矯正期間は一年になります。次はリテーナーという「歯を動かさなくする装置」を使って後戻りしないようにしながら経過観察してもらうのですが、中学生の頃にその後の矯正をするか、もう矯正することは無いか判断してもらうことになってます。完全に矯正から離れるには6~7年かかるかもしれません。
マウスピースで矯正できるの?
3~7歳くらいの乳幼児期ならマウスピースでの矯正ができるのです!私は知らなかったので、調べておけばもしかしてマウスピースだけで直ったかもしれないと思ってしまいます。
ムーシールドは反対咬合を矯正するためのマウスピースタイプの装置です。
子供のあごの成長を利用し、舌の位置やあごのバランスを整えて少しずつ受け口を改善していきます。日中数時間と寝ている間に使用します。必ず受け口が直るわけではありませんが、幼少期に始めれば数ヶ月で治る場合も多いようです。
*一度受け口が改善されても戻ってしまうこともあるようです。
ムーシールドの装置のみの代金は3~5万円くらいなのですが、歯列矯正治療として行っていく場合は20万円〜40万円程かかります。
*かかる医院、または個人の状態により差があります。
早めに対策すれば歯列矯正をしなくて済むかもしれません。
医療費控除が受けられるの?
医療費控除とは、一年間に自分自身や家族の為に支払った医療費が10万円以上だった場合に確定申告をすると、一定の所得控除を受けることができます。
<医療費控除の対象>
発育段階にある子供で不正咬合があって矯正が必要な場合。
<申請の際必要な書類>
- 確定申告書(還付申告書)または源泉徴収票
- 領収書
- 印鑑・通帳
医療費控除還付金額早見表
※目安の還付金額です。
詳しくはこちらのサイトでご確認下さい。↓
矯正費用は大きな出費になりますので、医療費控除の対象なら、申請することをおすすめします。
領収書を取っておいてくださいね!
まとめ
いかがでしたか?もっと子供が小さい時に手を打っていればとの思いが強いです。しかし、良いタイミングで治療が開始できたので、今後も治療を続けたいと思います。
大人になってから「矯正しておけば良かった」という方も多いようです。費用がかかりますが、手術が必要になるほど差が出るなら小学生の時に矯正しておけば良かったと後悔することになるかもしれません。
しかし、矯正はどうしても料金がかかってしまいます。小学校に入学したら月一万円貯金などをして30万円貯まったら矯正をする方もいらっしゃるようです。
お子さんの将来のためにも、お子さんと一緒に矯正に向き合ってみませんか?
こちらはその後のリテーナーについて書いています。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
またお越しくださいね。
コメント