HSPってご存知ですか?
まだまだ認知度が高くないこの言葉、HSPは「Highly Sensitive Person」の略で「とても敏感な人」の意味です。
お子さんが他の子よりも繊細すぎると感じることはありませんか?
他にも傷つきやすかったり、疲れやすいなどいくつかの特徴があるのですが、生まれつき持っている特性だということが分かってきました。
今回は次の項目に焦点を当ててまとめてみました。
・繊細で傷つきやすいHSPは生まれつき?
・HSPの子供の特徴は?
・HSPの子供が生きづらい訳は?
繊細で傷つきやすいHSPは生まれつき?
アメリカの心理学者、エレイン・N・アーロン博士が繊細で敏感な神経を持つ人たちを研究して見つけ出したのが、「HSP」という概念です。
エレイン・N・アーロン博士も同じように、繊細な心を持っていました。
HSPは「Highly Sensitive Person」の略で「とても敏感な人」の意味です。
HSPは環境や性格などによる後天的なものではなく、先天的な気質であることが分かってきました。
先天的というのは、生まれながらにして備わっていることで、つまり繊細なのは生まれつきということです。
このHSPの特性を持つ人はどの国でも15~20%くらいの割合で存在しているようで、非HSPなら気にしないようなことが気になったり、生きづらさを感じたりすることがあります。
しかし、HSPは気質であって、病気ではありません。
HSPの子供の特徴とは?
HSPには共通した特徴があります。
HSPは心の境界線が薄い
非HSPは「自分は自分、人は人」と自分と他の人を区別するための目に見えない境界線を持っています。
しかし、HSPはこの境界線が薄いことにより、他の人が怒られていると自分のことのように感じてしまうなど、他の人の気持ちが自分の心に流れこんできてしまい、いっぱいになってしまうのです。
また、他人のネガティブな感情に影響を受けてしまいます。自分のことを言っている訳ではないのに、自分を避難されたと思い込んでしまいます。
HSPは疲れやすい
HSPはいつも人に気を遣って生活をしています。
そのため、常に神経を高ぶらせた状態になってしまい、脳も自律神経もフル稼働してしまい、非HSPと比べると疲れやすいのです。
慣れている学校での生活でさえも、常に神経が張りつめていて、疲れ切ってしまうのです。
楽しく遊んだ後でさえ、神経の興奮と疲労のために体調を崩してしまうことがあります。
HSPは人の影響を受けやすい
HSPは人の言葉や態度、身ぶりや声のトーンですら読み取ります。
そのため、些細な感情の変化にも気づいてしまい、「怒ってる?」などと聞くことも多いのです。
同調性が過剰で急に意見が変わったと思ったら、周りの人の意見や感情だったりすることもあります。
また、人の言葉を真に受けてしまいやすい傾向にあります。
HSPは自己否定が強い
自分より他人の気持ちを優先して考えてしまうため、「自分のせいだ。」と思い詰めることが多いです。
HSPは自分を脅かす強いストレスが生じた時にストレス反応を無くすことができず、怒り・悲しみ・恐れなどの感情が残りやすく、否定的な感情がたまっていきます。
自分を責める心があると、他人からの攻撃を引き寄せやすく、心にたまった怒りが攻撃となって現れることもあります。そのため、人との関わりは苦手で生きづらさを感じるのです。
HSPは直感力がある
思考よりも感情に強く反応し、直感や予感が鋭いこともHSPの特徴です。
直感で意思決定をするため、結論を出すのが早いです。
スピリチュアルな体験をする人も多いようです。
HSPは人込みが苦手
人の集まる賑やかな場所にいるとひどく疲れてしまいます。
これは、感覚神経に反応して神経が高ぶってしまい、口が乾く、心臓が高鳴る、冷や汗をかくなどの身体的な症状が現れ、具合が悪くなってしまうのです。
HSPは刺激に敏感すぎる
HSPは周囲の光や音、動き、臭い、その場の雰囲気や人の感情、電磁波、アレルギー物質などにも敏感に反応してしまいます。
非HSPでは感知しない身の回りのさまざまな刺激にまで反応してしまうため、見た目は変わりなくてもたくさんの神経活動をしていて、必要以上にエネルギーを使ってしまい、疲れやすくなってしまいます。
HSPの子供が生きづらい訳は?
HSPの特性は生まれつきのものとお話しましたが、性格や人格は母親の胎内にいる時から作られます。
敏感で引っ込み思案な性質のため、学校でも大人になってからの社会でも、内気で社会性に乏しいと思われ、その個性が認められないことが多いのです。
また、人は生まれた環境によって、または思い込みなどにより自分らしさとは違う自分を作り出してしまってることもあります。
それが生きづらさになるのです。
HSPが楽に生きるには?
HSPは相手の気持ちを優先してしまい、本当は自分はこうしたいという気持ちを抑えてしまいます。
思いやりは大切ですが、自分に嘘をついたまま生きていると、気持ちをため込んでしまい、体調不良にも繋がってしまいます。
しかし、感情を表に出せないからこそ、苦しんでいるのですよね?
そこで、まずは自分を認めるところから始めます。
自分の弱いところを隠そうとしていると、心や身体が悲鳴をあげるようになります。
悲鳴をあげないようにするには、弱さを認めてあげることです。
ダメでもいい
弱くてもいい
負けてもいい
お子さんだけじゃなく、親御さんにも苦手な部分ってありますよね?
我が子が我が子なりに頑張った結果を大いに認めてあげてください。
跳び箱が飛べなくても、社会に出て困ることなんて早々ないです。
大きな声が出せなくても、みんなの前で発表ができなくても、それを必要としない仕事に就けばいいだけのことです。
ダメな部分を見るよりも、上手くできるところを伸ばしてあげる、そうすることでHSPは生きやすい生活を送ることができるようになります。
まとめ
何となく、HSPにどんな特徴があるか伝わったでしょうか?
日本人は特に他の国よりもHSP気質の方が多いと言われています。
我が子ももしかしたらHSPかもしれないと思われる親御さんも少なくないのではないでしょうか?
もし、我が子がHSPならできるだけ生きやすい環境を選んで幸せに過ごしてほしいと思います。
でも、決して悪いことではないのですよ。
HSPは他人の気持ちを優先する優しい性格の持ち主です。
類は友を呼ぶと言いますし、周りに同じような友達が多ければ、優しい友達に囲まれ、幸せな人生になります。
そのためにも、自分を認め、許し、受け入れる必要があります。
今後は敏感すぎるHSPの自分との向き合い方についてご説明していきたいと思います。
また、こちらのブログにお越しくださいね。
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