心理学者のエレイン・N・アーロン博士は敏感で繊細な心を持つ人は感覚神経に対する過敏性なのだという概念を見つけ出しました。
まだまだ認知度が高くないこの言葉、HSPは「Highly Sensitive Person」の略で「とても敏感な人」の意味です。
敏感で繊細な心は生まれつき持っている特性だということが分かってきました。
そこで、今回はHSPの可能性が高いのかを確認するチェックリストを作成しました。
HSPチェックリスト
HSPは心理学者のアーロン博士により研究され、見つけ出された概念です。
約5~6人に1人の割合でHSPは存在すると考えられています。
ここではHSP的な気質があるかどうかをセルフチェックできます。
項目の数が多いほど、HSP的の可能性が高くなります。
①いつも自分を責めたり、否定してしまう。
②小さな音や雑音が気になることがある。
③いつもビクビクしていて、すぐ焦ってしまう。
④一度、悩みを抱えると抜け出せなくなる。
⑤部屋を綺麗に片付けることができない。
⑥怒りをうまくコントロールできない。
⑦自分で決めるより他人に決めてもらうことが多い。
⑧昔のつらい出来事を急に思い出すことがある。
⑨誰かに監視されたり、悪口を言われたりしていると感じる。
⑩他の人には見えないが、自分だけが見えるものがある。
⑪人に本音を語れず、友達も少ない。
⑫大人数の集まりや飲み会が苦手。
⑬他人が望むとおりにしようとして疲れる。
⑭相手の感情に自分の気持ちが左右されることが多い。
⑮親に支配されていると感じる。
⑯複数のことを同時進行することが出来ない。
⑰急な予定変更があると混乱してしまう。
⑱突然名前を呼ばれると、びっくり仰天してしまう。
⑲小さな失敗でも激しく動揺してしまう。
⑳怒っている人やトラブルを見ると落ち込む。
㉑たわいもない会話や雑談が苦手。
㉒注意されると自分を全否定されたように感じる。
㉓電磁波や化学調味料がとても気になる。
㉔寝つきが悪く、ぐっすりと眠ることができない。
㉕芸術や音楽に深く心をひかれる。
参考書籍:「敏感過ぎて生きづらい人の明日からラクになれる本」
たとえ「はい」が1つか2であっても度合が極端に強いときはHSPに該当するかもしれません。
しかし、HSPは病気ではありません。
生まれ持った気質なのですから、治す必要はないのです。
では、なぜチェックをし、自分がHSPであるかもしれないと自覚しなければいけないのでしょうか?
それは、自分を知ることで生きづらさを少しずつ解消していけるからです。
HSPのチェックだけで判断していいの?
病気でないので、「あなたはHSPですよ」と診断されることはありません。
それなのに、チェック項目だけで判断していいか不安になりますよね?
これは私達親にとって、とても怖いことだと感じています。
それは、子どもを枠にはめてしまうことになるからです。
もしかしたら、HSPかもしれない。
でも、違うかもしれない。
いや、本当はHSPだけど、それを乗り越えて好きな職業に就けるかもしれない。
子供の可能性を狭めてしまうのは勿体ないですよね。
HSPの子供との向き合い方
しかし、HSPという概念を受け入れることで、親御さんの気持ちは軽くなるかもしれません。
他の子は気にならないような些細な言葉でも敏感に反応してしまうのはどうしてなのだろう?
そう思っていたけれど、生まれつきと思えば諦めもつくものです。
そして、HSPは克服するものではなく、自分に合った生き方をすればいいそうです。
お子さんがHSPかもしれないと思ったら、自信を失いやすい敏感な子に自信が持てるように育ててあげることが大切です。
そのためにも、絶対的な安心感を小さな頃から植え付けてください。
「どんなことがあってもお母さんはあなたの味方なのよ。」
「できないことがあっても大丈夫!」
こう思えるように育ててあげるのがいいそうです。
娘はたまに「私、跳び箱飛べないの」と残念そうに言います。
そんな時、「ママも跳び箱飛べなかったけど、大人になって困ったことはなかったから生きていくのに、跳び箱飛べなくても問題ないよ。自分で一生懸命頑張っても飛べなかったらそれはそれでいいんだよ。」と言っています。
意外とできないことって大したことないのです。
やさしい虐待
子供に過度な習い事や教育、しつけなどを行い、子どもをかんじがらめにしてしまう家庭が増えているそうです。
子供に良かれと思って熱心に教育するのですが、言われた子供は親に甘えやわがままが言えなくなってしまうのです。
本音を心に押し込めてしまうこのような他人からは見えない子どもへの支配を「やさしい虐待」といいます。
まとめ
HSPは過剰な神経の過敏症を持つ人という概念であり、障害ではありません。
障害を持つ人にも持たない人にもあり得る生まれ持った神経の気質です。
しかし、敏感さが原因で社会に適応できなくなり、障害や病気を持つことになる可能性はありますが、
HSPとは区別して考える必要があります。
早めに我が子の気質に気づき、居心地の良い場所を見つける生活を促していくことで、障害や病気に発展してしまうことが少なくなるのではないかと思っています。
今後はもう少し細かい対処法についてご説明していきたいと思います。
また、こちらのブログにお越しくださいね。
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