ダイヤモンド社から出版されているアンジェラ・ダックワース著の『GRIT』をご存知でしょうか?
筆者はペンシルベニア大学心理学教授であり、アメリカで「天才賞」と言われる「マッカーサー賞」を受賞しています。
この本にはやり抜く力について、色々と研究した著者の結果が書かれています。
やりぬく力がつけば、子どもはどんどん伸びていきます。
どうしたらやり抜く力がつくのかご説明します。
成功の鍵はやり抜く力
ハーバード大学の研究者たちの行なった実験
内容:ランニングマシンで5分間走る
対象者:130名の大学二年生
結果:平均時間4分(1分半しか耐えられない生徒もいた)
ねらい:スタミナと意志力の強さを測定する
限界まで我慢した者がやり抜く力が強いと考えられていましたが、結果は違っていました!
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「今日必死にやる」
より
「明日またトライする」
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ことの方が 『やり抜く力』には重要だという事が分かったのです!
やりぬく力を強くする4つのポイントとは?
次に内側からやりぬく力を強くする4つのポイントを紹介します。どれも言われてみると「確かに」と思えることなのですが、改めて意識してみることでグッと「やりぬく力」が強くなると思います。
興味
″メガ成功者”達が口々に「この仕事が大好きだ」と言う。
好きなことを仕事にできるって幸せなことですよね?イラストを描くのが好きだけど、それでは生活できないなど、難しさはあると思います。しかし、「向いている職業」と「向いていない職業」は誰しもあるはずです。できるだけ早い段階で気づくことが出来れば、資格を取得しやすいなどのメリットがあります。
合わせてこちらの記事もお読み頂けると、お子さんの「向いている職業」「向いていない職業」が見つかるかもしれません。↓
【将来の夢がない子にお勧め!子供の長所と短所から適正職業を知る方法!】
練習
″メガ成功者”達は「改善」をする。
何十時間、何百時間練習してもただ練習しているだけと、更なる向上を目指して改善しながら練習をするのでは雲泥の差ができてしまうということですね。
ポイント
改善すべき点が見つかった後は、うまくできるまで何度でも繰り返し練習する。
勉強に置き換えてみてもそうですよね?テスト勉強はできなかったところを繰り返し練習し、できるようにすることが最大のポイントですものね。
目的
「やり抜く力」の鉄人が目的について語る時、そこには必ず特別な意味がある。それは「これは人の役に立っている」と考えられることだ。
例えば、あるレンガ職人に「なにをしているんですか?」とたずねたところ、
「レンガを積んでいるんだよ。」と答える人と「歴史に残る大聖堂を造っているんだ。」と答える人とでは「歴史に残る大聖堂を造っているんだ。」と答えた人の方が「やりぬく力」は強いそうです。
これを勉強に置き換えてみると、
①ドリルを解くだけの小学生
②ドリルの答え合わせをして間違えたところを直す小学生
③将来なりたい目標のためにより高得点を取ろうと、間違いをできるだけ少なくする小学生
そう!皆さんが感じた通り、③の小学生が一番やりぬく力が強いのです。
娘が今の段階でなりたい職業は「看護師」か「保育士」です。どちらも「人の役に立てるから」との理由からです。2つの職業は特に患者や子供などの対象から「役に立っている」ことを実感しやすいかもしれませんが、仕事は誰かの役に立たないと発生しないものなので、どの職業を選んでも「人の役に立てて」いるのです!
より具体的な目的を持つことでやる気も上がるということですね。
合わせてこちらの記事をお読み頂けると、お子さんの将来の目標が見つかるかもしれません↓
希望
「もう一度立ち上がれる」考え方を作る。
「努力が足りなかったから」ではなく「能力が足りなかった」から失敗したと思う人は「無力感」を感じやすい。それは、子供のころの褒められ方にあるという。
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<やりぬく力を妨げる表現>
「これは君に向いてないのかもしれない。でもいいじゃないか。君にはほかにできることがあるよ。」
[icon image=”arrow4m-g-b”]<やりぬく力を伸ばす表現>
「もうちょっとがんばってみようか。一緒に頑張れば必ずできるから。」
<やりぬく力を妨げる表現>
「まあ、ちょうせんしただけえらいよ! 」
[icon image=”arrow4m-g-b”]<やりぬく力を伸ばす表現>
「今回は上手くいかなかったね。一緒に今回の方法を見直して、どうやったらもっとうまくいくか考えてみよう」
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お気づきでしょうか?やりぬく力を伸ばす表現には出来なかったところを出来るように努力する よう導いています。
こういった声掛けを続けることで、失敗しても「努力すれば、きっと出来るようになる!」というプラスの思考を作り出していくのです。
まとめ
いかがでしたか?今回は小学生で活用できるように自分なりに著書を理解し、できるだけ分かりやすく皆様にお伝えしようと思いました。
著書には研究の成果がぎっしりと書かれていて、説得力があります。
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