2022年7月18日の「ポップUP!」では、食中毒の対策について放送されましたので、情報をまとめました。
【ポップアップ】食品衛生のプロに学ぶ食中毒対策!鶏肉の皮を洗ってはいけない理由・カレーの保存方法
口をつけたペットボトル菌が最も増殖しやすい飲み物は?
A:スポーツドリンク
B:果汁100%オレンジジュース
C:麦茶
答え C:麦茶
今回は「HACCP(ハサップ)」という世界基準の衛生管理方法のコーディネーターの資格を持つ栄養士の若宮寿子さんが説明してくださいました。
なぜ麦茶は菌が繁殖しやすいのか?
麦に含まれる炭水化物が菌を増やす原因になるため。
コップに移して飲むか、早めに飲みきる対策がおすすめです。
スポーツドリンクやオレンジジュースには酸が入っているので、菌が繁殖しずらいそうです。
ちなみに、緑茶のカテキン成分には菌の増殖を抑える効果があります。
とはいえ、常温で置いておくことはしない方がいいので、お気をつけください。
食中毒の原因となるノロウイルスに効果的な手洗いの方法は?
A:アルコールで消毒
B:石けんで二度洗い
C:お湯で洗う
答え B:石鹸で二度洗い
ノロウイルスに対しては、アルコールでは効果が薄いので、こまめに石鹸で手を洗うのが効果的です。
食中毒を防ぐ手の洗い方
石鹸を泡立てて、手の甲や指の間、爪、手首までしっかりもみ洗いをし、しっかり水ですすぐ。
この洗い方を2セット行うことが効果的です。
鶏肉を調理する際やってはいけないNG行動は?
A:多めの油で揚げる
B:脂身を切り落とす
C:表面を水で洗い流す
答え C:表面を水で洗い流す
生の肉には食中毒を起こすカンピロバクターなどが付着しているため、鶏肉の表面を水で洗い流すと水しぶきで飛び散り、調理器具、食器につく可能性があるので、洗わない方がいいとのこと。
カンピロバクターは熱に弱いので、菌は十分に加熱することで殺菌できます。
鶏肉の場合
75℃以上で1分間以上加熱するとカンピロバクターはなくなるので、中心部まで火が通るようにしっかり加熱することが重要です。
カレーを冷蔵庫で保存するのに最も良い方法は?
A:大きな容器にまとめて保存
B:容器を小分けにして保存
C:袋に小分けにして保存
答え B:容器を小分けにして保存
カレーの食中毒の原因はウェルシュ菌が多いそうです。
ウェルシュ菌の特徴
- 100℃で数時間煮ても死なない。
- 酸素に触れると増殖しにくい
- 10~50℃で繁殖する
大きな容器や鍋などの深い容器
空気に触れる面積が少ないので、温度が下がりにくく、底の方はウェルシュ菌の好む環境になりやすい
空気に触れる面積が少ないので、温度が下がりにくく、底の方はウェルシュ菌の好む環境になりやすい
ジッパーつきの保存袋
温度は下がりやすいが、空気に触れる面積が少ない(冷蔵庫で保存する場合)
温度は下がりやすいが、空気に触れる面積が少ない(冷蔵庫で保存する場合)
小分け保存
空気に触れる面積が多く、温度が下がりやすい
空気に触れる面積が多く、温度が下がりやすい
そのため、小分け保存がおすすめとのことです。
おわりに

最後までご覧いただき、ありがとうございます。